問題発言をヒューマンエラー的に考える。

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有名人が自分の仕事やビジネスに関連して、世間から問題だと指摘されるような発言で物議を醸したりしていますよね。それをヒューマンエラー的に見たらどうなるでしょうか。
まず考えられるのが「あえて型エラー」です。ただ、これに関しては、自分で、問題発言だと分かっていて言う訳ですから、ここで、あえて・・・語るべきことではないでしょうかね。
次は、「行動エラー」です。一般に、言動というくらいなので、発言・動作とも行動の働きとお考えください。ただ、行動エラーの場合、一般的な現象は「言い間違い」です。つまり、頭の中ではこう言おうと思っていたのに、つい口が違う言葉を発するという例です。普段、私は、テレビでバラエティーをよく見るのですが、有名タレントが噛んでしまったり、つい言い間違いをして、突っ込まれる光景などがありますが、このような現象ですね。この場合、余程の放送禁止用語でも言わない限り、大きな問題にはならないのではないでしょうか。
「認知エラー」はどうでしょうか。通常は、誰かが言ったことを受けたり、ある事実に関する認識に基づいて発言することになると思いますが、そこで、誰かの言うことを聞き間違えたり、ある事実に関する認識が間違えていたりして、結果として、よろしくない発言をしてしまうということになるでしょうか。聞き間違い程度であれば大きな問題にならないような気もしますが、事実認識の間違いは内容によっては大きな問題に発展しうると思います。多くの場合、無知からくるものでしょうから、発言者の立場によっては厳しい指摘を受ける可能性が高いと思います。
最後に「判断エラー」ですが、世間で大きな問題になるのは、このタイプのエラーではないかと、私は思っています。例えば、「軽く笑いでも取ろうか」「ちょっと過激な発言でもして、爪痕、インパクトを残したい」というような意図で、世間の空気感を読み違え、「これくらい言っても大丈夫だろう」と判断して言ってしまう例です。このタイプのエラーは、自分で大丈夫だろうと判断して、発言しているので、批判を受けた直後、発言者は「なんで自分はこんなに責められないといけないのか」と思っている可能性があります。事実誤認の認知エラーであれば、まだ、自分の無知を反省する余地もあり得ますが、このような判断エラーだと、世間からバッシングを浴びた直後、「なんで・・・」という気持ちが心のどこかにあるので、初動の発言で、更に、火に油を注ぐような発言をして、大炎上する・・・なんてこともあるのではないでしょうか。
SNS全盛の世の中では、ちょっとしたことでも問題発言になりえます。私も十分に注意しているつもりですが、みなさまも、仕事・ビジネス上の問題発言には気を付けましょう!

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