品質を担保するための3つの保証とは
・ものづくりはもちろんのこと、事務処理においても、すべての仕事は複数の工程から成り立っている。
・このことを踏まえると、品質を担保するためには、プロセス保証、確認保証、検査保証の3つの保証がある。
と、当ラボでは考えています。
詳細は、以下をご覧ください。
3つの保証に関する補足
プロセス保証の例としては、
・作業、業務を機械化、自動化する
・ポカヨケにより、ヒューマンエラーを回避する
・注意喚起の表示を付ける
・方法・手順を標準化する
確認保証と検査保証は、対象物を測定したり、標準や基準との差異を検出することで、要求される品質を満たしているかどうかを判定するという働きとしては共通しているので、例えば、
・確認、検査を機械化、自動化する
・異常が確実に検知できるしかけを設ける(合否判定は人が行う)
・確認、検査のスキルを持っている人だけに確認、検査を行わせる
・確認、検査方法・手順を標準化する
などがあります。
品質保証のレベル
現状、不良の外部流出によるクレームが多発しているとしましょう。
その場合、まず、クレームを減らすために、出荷検査を強化して、不良流出を防ごうをするはずです。これは、検査保証を強化していることになります。
しかし、出荷検査中心の品質保証では、例えば、不良の原因が、原材料の仕込み間違いだった場合、それ以降の処理がすべて無駄になり、損失が大きくなる可能性があります。
そのため、早い段階で、不良や作業の間違いに気づけるように、各工程で確認を強化するはずです。これは、確認保証を強化する動きといえます。
ただし、検査保証も確認保証も、あくまでも流出防止です。
根本的な対策を図ろうと思えば、発生防止を目指して、各工程でのプロセス保証を強化しようとするはずです。
このように、3つの保証の観点から考えると、一般的には、
【レベル1】出荷検査強化による流出防止
【レベル2】工程確認強化による流出防止
【レベル3】プロセス保証強化による発生防止
という品質保証レベルが考えられます。


3つの保証をヒューマンエラー視点でみると
3つの保証をヒューマンエラー視点でみてみたいと思います。
もちろん、プロセス保証を強化することでヒューマンエラーを防止することを第一義に考えるべきです。しかし、エラーを完全にゼロにすることはできません。
そのため、エラーから派生する被害を最小にするためにも確認保証が重要になってきます。
ただ、確認保証も完璧ではありません。確認をしたとしても、見逃しや見間違いなどのエラーリスクは完全に排除し切れません。
そのため、場合によっては、自工程でのアウトプット確認をした上で、後工程でのインプット確認をするという保証をしないといけないこともありえます。
その意味では、検査保証をどのタイミングで行うかも重要になってきます。
例えば、原材料の取り違えや分量の間違いなど、仕込み段階での不良が比較的多いのであれば、仕込み終了後、成分検査を設けることで、最終製品化する前に、問題に気付けるようにするという検査保証を設けることが、結果として、製造プロセス全体の損失を低減することにつながることもあるかもしれません。
このように、ヒューマンエラー防止やエラーから派生する被害を最小にするためには、
①対象となる作業・業務プロセスにおける品質保証の現状や実態を、3つの保証の観点から把握する。
②①を踏まえ、発生しうるトラブルにつながる、エラーリスクを抽出する。
ことが品質保証のレベルを向上させる第一歩ではないでしょうか。
みなさまも是非取り組んでみてください。




