先日、キングオブコントを見ていて、ふと、こんなことを考えました。
面白いコントにはどのような要素があるのか・・・と。
コントの6要素とは
いろいろな考えた結果、以下の6つではないかとの結論に至りました。
①設定
②展開
③人物
④所作
⑤演出
⑥本質
①設定は、コントで描こうとする状況や場面、登場人物などをどうするかということで、これから展開されるコントの前提や背景ということになるでしょうか。
②展開は、コントの始まりからその後の流れ、オチまでのストーリーであり、コントの中身そのものです。
③人物は、登場人物とその人となりやキャラクター、また、登場人物間の関係性のことであり、強烈な個性を持った人として描くのか、観客が自分の周りにもいそうだと感じるような市井の人とするのかなど、どのような人物として登場させるのか、また、描くのかは重要な要素ですね。
④所作は、登場人物の動きや身振り、手振り、声のトーン、話し方などで、③の人物像を補完する意味合いもありますし、登場人物のオーバーアクションそのもので笑いを生み出すこともありますよね。
⑤演出は、舞台装置や衣装、BGM、小道具など、①~④以外でコントを支えたり、観客の共感を深め、認識を促進する役割を果たすものです。コントによっては小道具が重要な意味を持つものもありますよね。
⑥の本質ですが、この項目が名称も含めて、一番悩みました。私が最初に思いついたのは「バカバカしさ」でした。
お笑いをまったくやったことがないド素人が語るのは大変恐縮ですが、お笑いの根本って、この「バカバカしさ」だと個人的には思っています。
例えば、ギャグや変顔、変な動き、大の大人が全力でバカなことをするなど、理屈抜きで、頭を空っぽにして笑えるということでしょうか。
ただ、これは私の個人的な意見であって、つい笑ってしまったりや面白いと思うことは人によって千差万別であり、さまざまな価値観があります。
そのため、大事なことは、そもそもコントを演じる人たちが、コントを通して、観客に伝えたいことは何か、その価値観こそが本質であり、重要なのではないかと。
つまり、面白いと思えるコントには、⑥を踏まえ、①~⑤をうまく差配することで、グイグイ引き込まれていく感じがあるのではないでしょうか。
逆にいうと、そこまで引き込まれないコントは、
・⑥を際立たせる①~⑤になっていないことはもちろんのこと、
・「自分たちはこれが面白いと思っている」「見ている人に、この面白さを伝えたい」ということより、逆に、①~⑤に凝り過ぎて、⑥の本質が薄まって見えたり、ちょっと見失っているように見える
なんてことがあるのではないかと思ったりします。
ビジネスに置き換えてみると
ここまで自分なりに頭を整理してみたとき、ふと、こんな考えがよぎりました。これはビジネスの世界でも同様ではないかと。
例えば、営業やプレゼンの場で、顧客やクライアントに、自分の会社の商品・サービスを説明したり、売り込んだりすることがあると思います。
・顧客・クライアント=観客
・商品・サービス=コント
と読み替えていただくと、同じような構造と言えるのではないでしょうか。
では、①~⑥の観点をビジネスに置き換えて考えてみたいと思います。
①設定は、営業やプレゼンで説明する商品・サービスの用途や必要となる状況、場面などの前提や背景となること。
②展開は、その商品・サービスの説明で、どのような切り出しから入り、最後の結論に至るまで、どのような話をどの順番で説明していくか。
③人物は、説明する人の人となりや経歴、人物像、また、顧客との関係性や信頼関係がどの程度あるのかなど。
④所作は、説明する人の動きや動きや身振り、手振り、声のトーン、話し方など。
⑤演出は、配布資料や説明時に使用するツール、説明する場所の設定や席の配置など。
⑥本質は、商品・サービスを通じて、顧客・クライアントの抱える問題・課題をどう解決しようとしているか。
ヒューマンエラー視点でみると
この観点から、営業やプレゼンの場面で、自分の想定した通りに物事が運ばない=ヒューマンエラーとすると、その要因として、例えば、
①設定
顧客・クライアントとの間で、商品・サービスの前提や背景が共有されていない、認識にズレがある。
②展開
説明の流れや順番がよくない。説明の全体像が見えにくい。今、どこの何の説明をしているか分かりにくい。
③人物
顧客・クライアントに、自分の人物像がうまく伝わってなく、あまり信頼関係も築けていない。
④所作
③を踏まえ、顧客・クライアントに伝わっている人材像や信頼関係を踏まえた振る舞いや話し方になっていない。
⑤演出
配布資料がない、不備がある、分かりにくい。パワーポイントのアニメーションが多すぎる、効果的に使えていない。
⑥本質
自分たちが説明している商品・サービスが、顧客・クライアントの抱える問題・課題の解決にどう貢献するのか分かりにくい。
ということが想定されます。
もし、営業・プレゼンの場面で、うまく行っていないと感じている場合には、このような観点で振り返ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
| 6要素 | コント | 営業・プレゼンの場面 |
| ①設定 | コントで描こうとする状況や場面、登場人物など、これから展開されるコントの前提・背景 | 営業やプレゼンで説明する商品・サービスの用途や必要となる状況、場面などの前提・背景となること |
| ②展開 | コントの始まりからその後の流れ、オチまでのストーリーであり、コントの中身そのもの | その商品・サービスの説明で、どのような切り出しから入り、最後の結論に至るまでの話の順番 |
| ③人物 | 登場人物とその人となりやキャラクター、登場人物間の関係性 | 説明する人の人となりや経歴、人物像、また、顧客との関係性や信頼関係の程度 |
| ④所作 | 登場人物の動きや身振り、手振り、声のトーン、話し方など(③の人物像を補完する意味合いもある) | 説明する人の動きや動きや身振り、手振り、声のトーン、話し方など |
| ⑤演出 | 舞台装置や衣装、BGM、小道具など | 配布資料や説明時に使用するツール、説明する場所の設定や席の配置など |
| ⑥本質 | コントを通して、観客に伝えたいことは何か、その価値観 | 商品・サービスを通じて、顧客・クライアントの抱える問題・課題をどう解決しようとしているかという価値観 |

