同じ商品が、
・50%増量
・35%OFF(価格)
で売られた場合、みなさまだったら、どちらを購入しますか?
このような実験が、実際に、アメリカ大都市圏の郊外にある小さな小売店で行われて、結果は「50%増量」の方が多く売れたそうです。
この実験は、『Journal of Marketing』誌に掲載された、ハイドン・チェン(Haipeng Chen)氏らによる論文『When More Is Less: The Impact of Base Value Neglect on Consumer Preferences for Bonus Packs over Price Discounts』で紹介されているとのことです。
仮に、元の商品が、100gで100円だったとすると、
・50%増量の場合 100g×150%=150g 100円÷150g=0.66・・・円/g
・35%OFF(価格)の場合 100円×65%=65円 65円÷100g=0.65円/g
となり、お得なのは、35%OFFということになります。
これは、「50%」「35%」という数字の大きさの印象だけで、「50%増量の方が得だ」と直感的に判断してしまう可能性があるということを証明したものと考えられているようです。
ちなみに、当ラボはヒューマンエラーを研究しておりますので、ちょっと違う見方として、エラー視点で考えてみたいと思います。
35%OFFがお得にも関わらず、50%増量の方を買ってしまった行為をヒューマンエラーと言い切れるでしょうか。
当ラボでは、その場で「お得な方を買う」という目標を達成しようとして、50%増量の方を買ってしまったら、ヒューマンエラーであると考えます。
仮に、35%OFFがお得なのは分かっているが、必要な量が150gだったとしましょう。
50%増量の方はボリューム的にピッタリです。
お得な35%OFFの方は100gなので、量が足りません。
もちろん、2つ買う選択肢もあります。
しかし、余分に買った50gを使いきれずに無駄にしてしまうかもしれません。その場合、決してお得とは言えません。
もちろん、その場の損得勘定が大事な時もありますが、ヒューマンエラー的にみると、
・いろいろな行為において、どのような判断基準を設けているか(不備だったり、あいまいになっていないか)。
・その基準を守って、適正な判断をしたのかどうか。
ということが重要になります。
ちなみに、「50%増量」「35%OFF」を正しく認識していたのに、本来、下すべき判断と違う判断をした場合は「判断エラー」となります。
みなさまの会社では、その場の損得勘定で安いと思って、材料を大量に買い込んでしまい、結局、使い切れずに廃棄したなんてことは起こっていないですよねw

